くすりとほほえむ元気の素 レトロなお薬袋のデザイン 高橋善丸著 光村推古書院 2011 はじめ文庫の本棚から

マイクロライブラリー はじめ文庫

マイクロライブラリー はじめ文庫の本棚から 第15冊目

くすりとほほえむ元気の素 レトロなお薬袋のデザイン 高橋善丸著 光村推古書院 2011

 

コロナのせいか特に何かしようという気も起きないで、ただ部屋で温まってるだけなので、なにか眺めるだけの本をと思って抜き出したのがこの本です。

最初は、薬とほほえむ? とちょっと笑えない気もしましたが、昔の薬のパッケージを見ると、くすりと微笑んでしまいますねということなんですね。

著者は明治から昭和40年頃までの、約5,000点の薬袋、薬を詰めたガラス瓶や缶、また薬袋やラベルやチラシに印刷した木版や銅板、はたまたわたしの子供のころにも富山のくすり屋さんが置いていった紙風船などのおみやげ品なども集めたグラフィックデザイナーで、この本にはその内の約1,600点あまりが掲載されています。

風邪薬の頁を見ると、ダルマの絵柄が多いのは、寝てもすぐ起きるからだそうです。また風邪を邪鬼や妖怪に見立てて、鍾馗(しょうき)さまや素戔嗚尊(すさのおのみこと)が剣で追い払いやっつけています。確かにクスリと笑ってしまいますが、こういった常備薬は体調をくずした時の強い味方でもありました。

コロナウィルスのワクチンのパッケージは味気のない文字ばかりで埋め尽くされるでしょうが、絵柄にするとしたらあのスパイク付きの丸玉を蹴飛ばして破裂!みたいなとこでしょうか、もう少しくすりと笑ってしまうような物はありませんかね?

今ではほぼ皆マスクをつけて街を歩きますが、カラーのもの黒いもの絵柄のあるもの顔を覆うものなど様々に変わってきて、ずいぶんオシャレな感じになりました。

マスクは白いものと思っていましたが、日本でも昭和の初めに黒いマスクが発売されてはやったことがあったようです。
大正末期に世界的流行となったスペイン風邪がきっかけだそうですが、流行がおさまった後はまた白ばかりに戻りました。
これからはいろんな形や色を楽しむことになるでしょうね。

田崎 敬子

くすりとほほえむ元気の素 レトロなお薬袋のデザイン [ 高橋善丸 ]

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