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「両さんと歩く下町ー『こち亀』の扉絵で綴る東京情景」秋本治著 はじめ文庫の本棚から

マイクロライブラリー はじめ文庫

 

はじめ文庫の本棚から2冊目

「両さんと歩く下町ー『こち亀』の扉絵で綴る東京情景」秋本治著 集英社新書 2004

太い眉毛がつながって、倒れた3の字で、元気に笑っている両さんという、面白いおまわりさんが主人公の、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、1976年から週刊少年ジャンプで連載が始まり、ついこないだの2016年まで、40年続いたそうで、そうなると私なども20代の若い時から、この辺まで、両さんはいつも隣にいたようなものです。

この本では、『こち亀』の作者、秋本治が、漫画の舞台になっている東京の下町ー亀有、千住、浅草、上野、神田を案内してくれます。もともと亀有の生まれ、昭和30年代は小学生だったというので、地元に詳しいのは当たり前ですが、風呂屋で湯につかりながら話してるようなホッと感があり、懐かしの昭和を抱え持って、語ってくれます。

東京は、明治の時代からずっと、今でもどんどん変わり続けています。跡形なく壊し去って、新しく立ち現れてくる風景。それでもまだ、あちこちに変わらず残ってるものもあります。変わらずあることは、安心の土台を強くします。そんなモノやコトを大事にしたいと思います。

 

両さんと歩く下町 『こち亀』の扉絵で綴る東京情景 (集英社新書) [ 秋本治 ]

価格:733円
(2020/10/13 時点)
感想(1件)

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