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2024年11月の よむ@はじめ文庫開催のお知らせ

はじめ文庫

よむ@はじめ文庫開催のお知らせです。

 

11月23日(土曜日)24日(日曜日)に開催いたします。
よむ本今月は『今昔物語集』を読んでみませんか。

今昔物語集は、今から900年前の平安時代の終わり頃、その頃の説話を集めて本になりました。仏教の法会などで話されたようですが、仏さまの尊い話ばかりでなく、身の回りに起きた昔からの様々な事件も話題にされました。どの話も「今は昔」で始まり、「となむ語り伝えたるとや」で終わっています。面白おかしい話、奇々怪々な話、思わず涙する話など、現代の人間と900年前の人間と、基本的感情生活は違わないことを教えてくれます。源氏物語などの優雅な貴族生活があるこちら側で生きている人たちの、豊かで、したたかで、人間的な生活を伝えてきます。わかりやすいです。芥川龍之は、今昔物語集には、美しいなまなましさがあり、野蛮に輝いていると評しました。
「逃げてきた男が、相撲取りの妹を人質にとり、刀を突きつけて抱きかかえている。すぐに相撲取りに知らせに行った男は、相撲取りがのんきに構えているので、また舞い戻って隙間から様子をうかがった。
 妹は、片方の手では恥ずかしそうに口をおおい、もう片方の手は、男が大刀を娘の腹に突きつけている腕をそっとつかんでいたが、口を覆った方の手を伸ばして、そこらに散らばっている矢にする篠竹2、30本、これはカナヅチでやっと砕けるほど硬い竹だが、これを指でもってバリバリとくだいている。人質にとった男も、それをまじまじと見つめた」
 こんな話など読んでみましょう。

 

はじめ文庫の来室は予約制となっております。

「よむ@はじめ文庫」どうぞお気軽にお出かけください。

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