はじめ文庫の本棚から4冊目
「野の記憶」− 人と暮らしの原像 佐々木哲哉著 2007 弦書房
10月は昔でいえば神無月。全国ヤオロズの神はみな島根県出雲へ行ってしまっていなくなるから神無月と、昔教わったりしました。八百万の神が集まって会議をするんですね。今年の議題は一番には新型コロナでしょう。マスクをつけるとは思いますが、神々の議論はかまびすしいライブですよね。
寒くなってきて、世界ではまたコロナ感染が増えてきたというニュースなど聞くと心配ですが、いろいろと研究も進んであと少しだそうなので、これからの時期気をつけてのりきりたいものです。
この本では、このわずか100年の間に変わってきた社会、暮らし、風景、都市や村、消えたもの失われたものが多くある中で、大切なものは何であったか、新しく生まれてきたものの中で、美しいものは何かを、野歩きという野外調査から考え探しています。人々はもともと、自然の恩恵に頼り、神々にすがって、人と力を合わせて生きてきました。出雲から帰ってきた神々が、朗報をもたらしますように。
価格:1,980円 |
はじめ文庫(マイクロライブラリー)は、毎月第3土曜日曜12:00-18:00 オープンしています。読書でもおしゃべりでもご自由にお使いください。